僕は考えねばならない。
僕が今どうあるか、次にどう動くか、アンジニティへ堕ちた場合どうするか
僕は彼と共にあることを望む……
そして…………御日の影響力から解き放たれただろう今これからどうするか。
僕は、今もまだ御日の望みを叶えたい。
そうすれば、世界的な……とも届かなくとも。
御日の音楽は……存在はこの世界にきっと、そうしないより残る……
それがもう御日の音楽そのものではなく、もう一人である……片割れの。
なんの才能もないだろう僕の、努力と理詰めで作り上げ……近づけたものだとしても
《あなたたち双子は違う人間だ……》
そんな言葉をいわれたことがある。……複数人だった気がする。
病院のカウンセラーのほうにも、医師にも言われた。小学校の先生にも言われた。お母さんにも言われた。
《──他人は誰も突き詰めれば味方ではない、なってくれない、なれない
──自己を助け、救えるのは自らのみ》
……僕達は特別で同じ人間……もう一人の写し鏡であるがゆえ。
自分同士であるがゆえ。信じあえて、肯定しあえた。役割を別ち、振る舞えた。
けれどどうしても二つ分の命。
二つでも片方或いは双方を粗末にしてしまう……。
人は多くを持つことなんてできないから。
その片方は。僕の半分は。もう一人の僕は。死んでしまった。
……きっとこれをね。【受け入れて】【前へ進むこと】が正しいとされるのだろうな
僕はもうある意味で受け入れてしまったのかな……
これはもう前へ進むことになってしまうのかな…………
《よかったね、君もようやく前を向いて進んでいけるね》
……みんな、どうしてそんなことをさも正しいように扱うの?
……どうしてそれをハッピーエンドだとか、キャラクターの成長だとか言うの?
……正しいもなにもそうするしかないという話?
受け入れなくてもいいじゃないか。前を向かなくたって、進まなくたっていいじゃないか。
それでは周りに迷惑する? どう迷惑するんだ?
そういうものは見ていて気に障るのかい? なら見なければいいだけじゃないかい。
《周りに生かされてない人間などいない以上義務としてそれは果たせ》
幸福は義務だなんてまるでどこかのブラックなジョークゲームみたい。
そしてその幸福というのは、周りが定めたものを幸福という名として、状態として扱う……。
僕自身がどうかというのは、周りにとっては突き詰めればどうでもいいわけで。
周りの眼鏡でしかみえないから、僕がどうかなんて、どうでもいい……
話したってわかりやしないし話したくもない
《君が話さないから、悪いんじゃないか》
《君が"正しく"伝えてないからだ》
なんで他人にわざわざ理解してもらわないといけないの?
僕はその労力をして、その労力の報酬として与えられる
善意という名と"苦痛と辱しめ"はもう飽き飽き……こりごりなんだ……
だって助ける、助けられた というのも。
助ける側が理由があってその理由という自分のためにやること。
そしてそれというのも、相手にこうしたい というものに過ぎず。
受けた相手の助けられた、与えられた、突き落とされた、奪われた。それは構わないものなのだろう。
だから助ける他人も救う他人も存在などしない。
ただ、助けたのだから感謝せねばならない。
救わんとしているのだから救われなくてはいけない。
善意なのだから受け取らなくてはいけない。
だなんて。そんな圧力が産まれる。
纏めてこれを思いやりともいう。
いきるにおいて、そうと定められるような言葉や振る舞いをしたほうがいいのは
そうして圧力のうちに圧政を敷くことができるからで……
僕はそれが嫌なんだよ……有利に立ち回る手段としても、僕はそれを使いたくないとすら時々思う。
特別じゃないから。それは僕は、愛とは思えないから……
愛を与えられるのはひとつだけ。
それ以上は分けなくちゃいけなくなってしまうから。特別じゃなくなるから。
今までそれは、二人で一人である僕達だけのものだった。
そうしてそれを、僕は友人に渡そうと思った…………
《虫のいい話だね、さんざ人を嫌い避け、冒涜してきたのにその人から温もりを得たいという……》
そうだね、それには僕も同意見なところはある。
僕は彼の為にありたいが、それも結局僕の為。
僕のこの価値観は、他人様(ひとさま)が見たら可哀想に思えるかな
でも、他人様の思うハッピーエンドになんてしてやらないんだ。
僕の人生は他人様が見て一喜一憂する物語じゃなくて
僕が歩む、僕だけの人生なんだから。
僕だけのものじゃない、だなんて言う人もいるだろうな。
だとしても、他人様には持たせてやらない。
その為には警告もすれば、始末だって辞さない。 僕の人生なんだから。
だからさっさと見捨ててくれ。
"こうしてれば"、虫がいいって思って嫌ってくれるでしょう……多くの人って。
そうじゃない人は、嫌だな……
誰も助けてくれなくなってしまえばいい……本当の意味で……
そもそも、僕と彼が共にあることなんて。誰も与えられないし助けられないでしょう?
同じ目的をもてるならば協力したほうが得策だなんていっても。
やっぱり他人は信用したくないし信頼したくないんだ。
効率、わるいでしょ? 多分。
"僕の異能"を使って……沢山傀儡を作れば人手がいることや別の能力がほしいときには
いくらでも潰しがきくけれど
周りはきっとこういうよ。
《だったらちゃんと人と協力するべきだったんだ》
《自分の力を過信したお前は悪い》
あいつらがどういうかなんて、わかりきっているの。
わからない世界を分からず歩んでいくなんて、僕はしない。
聞こえたままに思うままに。
……それですら僕のものではないって?
あなたたちに、僕が操られているって?
そうだね、貴方たちは僕を操ろうとするね。
だから僕が操るしかない……
それとも、僕がそうすることで僕を始末する理由が欲しいの?
"悪人"となった僕をその消えるときにあるかもわからない刹那で見下したいの?
ところでこの暗い回廊は、どこまで続いているんだろうな
出口なんてないのかもしれない。
それならば僕はそれで構わなくて。
寧ろ僕のいるここに侵入してきて、勝手に無理やり力ずくで手を引っ張って
自分のところへ連れていこうとするようなものがいなければ
ああでも、この回廊こそが連れてこられた場所なの?
あいつらは望んでいたのかなぁ、全部
望んでなくても別のなにも望んでないか、望んでないことではないからそれならよい
ああそれだけなんだよな
誰かを不幸にしたくても。それで誰かが幸福になってしまうんだろうな
呪えないな……呪えない……
僕は考えねばならない。
僕が今どうあるか、次にどう動くか、アンジニティへ堕ちた場合どうするか
最も。もうすでに僕はアンジニティよりも暗いところにいたのかもしれないな
出口だって、見当たらないこともアンジニティの言われるそれに近いもの
僕が今どうあるか、次にどう動くか、アンジニティへ堕ちた場合どうするか
僕は彼と共にあることを望む……
そして…………御日の影響力から解き放たれただろう今これからどうするか。
僕は、今もまだ御日の望みを叶えたい。
そうすれば、世界的な……とも届かなくとも。
御日の音楽は……存在はこの世界にきっと、そうしないより残る……
それがもう御日の音楽そのものではなく、もう一人である……片割れの。
なんの才能もないだろう僕の、努力と理詰めで作り上げ……近づけたものだとしても
《あなたたち双子は違う人間だ……》
そんな言葉をいわれたことがある。……複数人だった気がする。
病院のカウンセラーのほうにも、医師にも言われた。小学校の先生にも言われた。お母さんにも言われた。
《──他人は誰も突き詰めれば味方ではない、なってくれない、なれない
──自己を助け、救えるのは自らのみ》
……僕達は特別で同じ人間……もう一人の写し鏡であるがゆえ。
自分同士であるがゆえ。信じあえて、肯定しあえた。役割を別ち、振る舞えた。
けれどどうしても二つ分の命。
二つでも片方或いは双方を粗末にしてしまう……。
人は多くを持つことなんてできないから。
その片方は。僕の半分は。もう一人の僕は。死んでしまった。
……きっとこれをね。【受け入れて】【前へ進むこと】が正しいとされるのだろうな
僕はもうある意味で受け入れてしまったのかな……
これはもう前へ進むことになってしまうのかな…………
《よかったね、君もようやく前を向いて進んでいけるね》
……みんな、どうしてそんなことをさも正しいように扱うの?
……どうしてそれをハッピーエンドだとか、キャラクターの成長だとか言うの?
……正しいもなにもそうするしかないという話?
受け入れなくてもいいじゃないか。前を向かなくたって、進まなくたっていいじゃないか。
それでは周りに迷惑する? どう迷惑するんだ?
そういうものは見ていて気に障るのかい? なら見なければいいだけじゃないかい。
《周りに生かされてない人間などいない以上義務としてそれは果たせ》
幸福は義務だなんてまるでどこかのブラックなジョークゲームみたい。
そしてその幸福というのは、周りが定めたものを幸福という名として、状態として扱う……。
僕自身がどうかというのは、周りにとっては突き詰めればどうでもいいわけで。
周りの眼鏡でしかみえないから、僕がどうかなんて、どうでもいい……
話したってわかりやしないし話したくもない
《君が話さないから、悪いんじゃないか》
《君が"正しく"伝えてないからだ》
なんで他人にわざわざ理解してもらわないといけないの?
僕はその労力をして、その労力の報酬として与えられる
善意という名と"苦痛と辱しめ"はもう飽き飽き……こりごりなんだ……
だって助ける、助けられた というのも。
助ける側が理由があってその理由という自分のためにやること。
そしてそれというのも、相手にこうしたい というものに過ぎず。
受けた相手の助けられた、与えられた、突き落とされた、奪われた。それは構わないものなのだろう。
だから助ける他人も救う他人も存在などしない。
ただ、助けたのだから感謝せねばならない。
救わんとしているのだから救われなくてはいけない。
善意なのだから受け取らなくてはいけない。
だなんて。そんな圧力が産まれる。
纏めてこれを思いやりともいう。
いきるにおいて、そうと定められるような言葉や振る舞いをしたほうがいいのは
そうして圧力のうちに圧政を敷くことができるからで……
僕はそれが嫌なんだよ……有利に立ち回る手段としても、僕はそれを使いたくないとすら時々思う。
特別じゃないから。それは僕は、愛とは思えないから……
愛を与えられるのはひとつだけ。
それ以上は分けなくちゃいけなくなってしまうから。特別じゃなくなるから。
今までそれは、二人で一人である僕達だけのものだった。
そうしてそれを、僕は友人に渡そうと思った…………
《虫のいい話だね、さんざ人を嫌い避け、冒涜してきたのにその人から温もりを得たいという……》
そうだね、それには僕も同意見なところはある。
僕は彼の為にありたいが、それも結局僕の為。
僕のこの価値観は、他人様(ひとさま)が見たら可哀想に思えるかな
でも、他人様の思うハッピーエンドになんてしてやらないんだ。
僕の人生は他人様が見て一喜一憂する物語じゃなくて
僕が歩む、僕だけの人生なんだから。
僕だけのものじゃない、だなんて言う人もいるだろうな。
だとしても、他人様には持たせてやらない。
その為には警告もすれば、始末だって辞さない。 僕の人生なんだから。
だからさっさと見捨ててくれ。
"こうしてれば"、虫がいいって思って嫌ってくれるでしょう……多くの人って。
そうじゃない人は、嫌だな……
誰も助けてくれなくなってしまえばいい……本当の意味で……
そもそも、僕と彼が共にあることなんて。誰も与えられないし助けられないでしょう?
同じ目的をもてるならば協力したほうが得策だなんていっても。
やっぱり他人は信用したくないし信頼したくないんだ。
効率、わるいでしょ? 多分。
"僕の異能"を使って……沢山傀儡を作れば人手がいることや別の能力がほしいときには
いくらでも潰しがきくけれど
周りはきっとこういうよ。
《だったらちゃんと人と協力するべきだったんだ》
《自分の力を過信したお前は悪い》
あいつらがどういうかなんて、わかりきっているの。
わからない世界を分からず歩んでいくなんて、僕はしない。
聞こえたままに思うままに。
……それですら僕のものではないって?
あなたたちに、僕が操られているって?
そうだね、貴方たちは僕を操ろうとするね。
だから僕が操るしかない……
それとも、僕がそうすることで僕を始末する理由が欲しいの?
"悪人"となった僕をその消えるときにあるかもわからない刹那で見下したいの?
ところでこの暗い回廊は、どこまで続いているんだろうな
出口なんてないのかもしれない。
それならば僕はそれで構わなくて。
寧ろ僕のいるここに侵入してきて、勝手に無理やり力ずくで手を引っ張って
自分のところへ連れていこうとするようなものがいなければ
ああでも、この回廊こそが連れてこられた場所なの?
あいつらは望んでいたのかなぁ、全部
望んでなくても別のなにも望んでないか、望んでないことではないからそれならよい
ああそれだけなんだよな
誰かを不幸にしたくても。それで誰かが幸福になってしまうんだろうな
呪えないな……呪えない……
僕は考えねばならない。
僕が今どうあるか、次にどう動くか、アンジニティへ堕ちた場合どうするか
最も。もうすでに僕はアンジニティよりも暗いところにいたのかもしれないな
出口だって、見当たらないこともアンジニティの言われるそれに近いもの